2026 09 21 雷乃収声 hp

雷乃収声、雷がしずまる秋の空

暦のうえでは、明日9月22日ごろから、七十二候は「雷乃収声(かみなりすなわちこえをおさむ)」に移ります。
今日の安曇野は雨。空気のなかから夏の名残がすっかり消えて、秋の深まりを感じる一日です。

雷乃収声とは

「雷乃収声」は、二十四節気「秋分」の初候にあたる七十二候で、「雷が鳴らなくなる頃」という意味です。
夏のあいだ、夕立とともに空をにぎわせた雷が鳴りをひそめ、空気が乾いて、空が高く澄んでいく。
夏から秋へ向かう、大きな折り返しの頃です。
このあと、秋分の次候は「蟄虫坏戸(すごもりのむしとをざする)」、末候は「水始涸(みずはじめてかれる)」と続き、
田んぼの水を落として黄金色の稲を刈る、稲刈りの頃へと向かっていきます。

雷の光を「稲妻」と呼ぶのは、雷が稲を実らせると昔の人が考えたことに由来するといわれています(諸説あります)。
雷がしずまる頃には、田んぼの稲はいよいよ実りのときを迎えます。

今日は「秋の社日」

今日9月21日は、雑節の「秋の社日(しゃにち)」でもあります。
社日は、春分・秋分に最も近い戊(つちのえ)の日のこと。
春には豊かな実りを祈り、秋には収穫を前にして、土地の神さまへ感謝を伝える日とされてきました。

雷が去り、稲が実り、実りへの感謝を捧げる。
九月の暦は、「実りの物語」でつながっているようにも感じられます。

花屋の店先から

店先でも、ワレモコウやソラナム パンプキンなど、実りの季節を感じさせる花材が増えてきました。
今日の写真は、黄色いコスモス。細い茎の先に、やわらかな黄色の花がすっと咲いています。
コスモスの花言葉は「乙女の真心」「調和」「謙虚」。
雨の日の灰色の景色のなかに、ぽっと灯る色が、心をやさしくしてくれます。

花だけでなく、実や葉、枝ものを合わせると、お部屋のなかにも、秋の野原のような景色が生まれます。
社日にちなんで、実ものをひとつ、花瓶にそっと挿してみるのもおすすめです。

季節のめぐりを、花とともに

暦の会では、上旬・中旬・下旬のお好きなタイミングで、その時期ならではの花材を
花の便りとしてお届けしています。いつでもお申込みいただけますので、
季節の移ろいを暮らしに迎えたい方は、ぜひ一度ご覧ください。