今日、9月21日は、雑節のひとつ「秋の社日(しゃにち)」です。敬老の日でもある今日、安曇野は雲が広がり、台風の接近で午後は大雨への注意が呼びかけられています。田畑や、大切な方々のご無事を祈りながら、暦の言葉を綴ります。
秋の社日とは
社日は、春分・秋分にいちばん近い戊(つちのえ)の日のこと。年に二度、春と秋にめぐってきます。「社」という字は、もともと土地の神さまや、その神さまをまつる場所を表す言葉です。生まれた土地を守る神さま(産土神・うぶすながみ)へ、感謝や願いを捧げる日とされてきました。
今年は、秋分(9月23日ごろ)にいちばん近い戊の日が、9月21日にあたります。
春は祈り、秋は感謝
春の社日は、種をまく前に、その年の豊作を祈る日。秋の社日は、収穫を前に、実りへの感謝を伝える日です。同じ神さまへ、一年のはじめと終わりに手を合わせる。農とともにあった暮らしの、自然なかたちだったのでしょう。実りは、人の力だけでなく、土と水とお日さまに支えられている。そのことを思い出すきっかけになる暦です。
地域によっては、社日に土を動かす作業をひかえたり、氏神さまへお参りしたり、「社日」と刻まれた石碑が残っていたりします。慣わしは土地ごとにさまざまです。
花屋の店先から
今日の写真は、黄色いコスモスとケイトウ、そして、赤みを帯びた細い穂草を束ねた秋の野の一束です。稲穂を思わせる穂草がひとつ加わるだけで、束の表情がぐっと秋らしくなります。コスモスの黄色、ケイトウの温かみのある色、穂草の赤。異なる色や質感が、ひとつの束のなかでゆるやかにつながって、秋の野原のような景色になります。実りへの感謝を花にのせるなら、華やかすぎず、季節の空気をまとった草花がよく似合います。
季節のめぐりを、花とともに
暦の会では、上旬・中旬・下旬のお好きなタイミングで、その時期ならではの花材を花の便りとしてお届けしています。いつでもお申込みいただけますので、季節の移ろいを暮らしに迎えたい方は、ぜひ一度ご覧ください。
台風の接近が伝えられています。どうか、お気をつけてお過ごしください。
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