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梅子黄(うめのみきなり)

-梅の実が、黄に色づく頃-

七十二候は、いま「梅子黄(うめのみきなり)」。
青かった梅の実が、日ごとに黄金色へ
色づいていく頃です。

雨の匂いがして、夏がそっと近づいてくる。
一年でいちばん、実りの気配が満ちてくる季節かもしれません。

梅の実が色づく、ということ

梅子黄は、夏至の少し前。
芒種(ぼうしゅ)の終わりにあたる候です。

ふっくらと重みを増した青梅が、
枝の上で少しずつ黄を帯びていく。
その変化は、ほんの数日のあいだの出来事です。

通り過ぎてしまえば気づかないほどの移ろいを、
昔の人は「梅子黄」と名づけ、暦に残しました。
季節を見つめる、まなざしの細やかさに、
いつも教えられる思いがします。

今週の花――「実りの予感」

梅の実が色づくこの候に合わせて、
今週はオレンジを基調にした花を選びました。

太陽を思わせるヒマワリ。
深い橙のダリア。
野の風を思わせるエキナセア。

そこに、小花のダイアンサスをふわりと添え、
つやのある緑の葉で、全体をきりりと引き締めます。

梅の実がふっくらと色づくように、
草花にも、ひと足はやい夏の気配が満ちてきます。
明るいオレンジの一束を、暮らしのそばに。

使った花材

・ヒマワリ(サンリッチアップ/オレンジ)
・ダリア(オレンジストーン)
・エキナセア(サマンサ)
・ダイアンサス(ラフィーネピア)
・丸葉ルスカス(グリーン)

すべて、できるかぎり長野県産の旬の花から。
その時々のいちばん良い表情のものを選んでいます。

次の候は、夏至。
「乃東枯(なつかれくさかるる)」へと移っていきます。
季節の歩みを、また花とともにお届けします。