当店の定期は、「七十二候(しちじゅうにこう)」という暦に
寄り添いながら、季節の花のことを綴っていきます。
──七十二候とは
一年を二十四に分けた二十四節気を、さらに三つずつ。
日本には、五日ごとに名を変える、七十二の季節があります。
「東風 凍を解く」「梅子 黄なり」「菖蒲 華さく」。
名前を聞くだけで、その日の景色が浮かんでくるようです。
──暦を知ると、暮らしが変わる
季節は本当は、五日ごとに少しずつ移ろっています。
けれど忙しい毎日の中では、その小さな変化を
見過ごしてしまいがちです。
今がどんな候なのかを知ると、
ふと空を見上げたり、雨の匂いに気づいたり、
旬の花を一輪飾ってみたくなったりします。
暦を知ることは、季節を味わうこと。
そして、暮らしを少しだけ丁寧にすること。
私たちは、花を通してそんな時間を提案したいと思っています。
──たとえば、いまの候
ちょうど今は「梅子黄(うめのみきなり)」。
青かった梅の実が、日ごとに黄金色へ色づいていく頃です。
雨の匂いがして、夏がそっと近づいてくる、そんな季節。
その候にふさわしい花を、代表の古幡が市場で選んでいます。
できるかぎり長野県産の花にこだわって。
安曇野の風土で育った花は、
この土地の季節を いちばん素直に映してくれるように思うのです。
──ありのままの花を、そのままお届けします
季節の花の定期便を、はじめました。
私たちの定期便は、花束には束ねません。
その候にふさわしい花材を選び、
ありのままの姿のまま、紙にそっとくるんでお届けします。
束ねないからこそ、一本一本の表情や、
茎のしなり、葉のかたちまで、ゆっくり感じていただけます。
お好きな花器に生けたり、何本かに分けて飾ったり。
花を「いける」時間そのものも、暮らしの彩りになりますように。
これから、その時々の候のこと、花のこと、
安曇野の暮らしのことを、すこしずつ綴っていきます。
どうぞ、ゆっくりお付き合いください。

