店先で、グロリオサが咲きはじめました。外側へ大きく反り返った花びらが、まるで炎がゆらめいているように見える花です。今回は、この個性的な花の名前の由来や特徴、飾るときに気をつけたいことをご紹介します。
今日の安曇野は曇り時々晴れ。最高気温26℃、最低気温15℃の予報で、秋分を過ぎて、朝晩の空気がすっかり澄んできました。日ざしがやわらかくなるこの季節は、赤やオレンジのはっきりとした花色が、部屋の中でいっそう映えるように感じます。
名前の由来と、日本での呼び名
グロリオサは、イヌサフラン科(以前はユリ科に分類されていました)の植物で、熱帯のアフリカやアジアが原産です。名前はラテン語の「gloriosus(栄光ある、見事な)」に由来するといわれます。日本では、花の姿から「キツネユリ」や「ユリグルマ」とも呼ばれてきました。
咲き進むと、色が深まる花
花びらは六枚。外側へくるりと反り返り、ふちには細かな波が寄っています。咲きはじめは黄緑色をしていて、日を追うごとに黄色、赤へと色が深まっていくのが特徴です。一本の枝の中で、つぼみ、咲きはじめ、満開の花がそれぞれ違う色で並ぶ様子は、この花ならではの見どころです。
もとは、葉の先が巻きひげのようになってほかの植物にからみつき、上へ上へと伸びていく、つる性の植物です。切り花になっても、茎の曲線や葉先の表情に、その名残を見つけることができます。
飾るときのコツと注意点
- 花瓶の水は毎日取り替え、そのたびに茎の先を少し切り戻す
- 花粉が衣類につくと落ちにくいため、気になる場合は、咲いた花の花粉をそっと取り除く
- 球根をはじめ、植物全体に毒があるため、口に入れないようにする。小さなお子さまやペットのいるご家庭では、手の届かない場所に飾る
- 扱ったあとは、手を洗うと安心です
花屋から
グロリオサは一本でも存在感があるので、細身の花瓶に一本だけ挿しても絵になります。反り返った花びらと、弧を描く茎のラインを活かして、少し高さのある器に飾るのがおすすめです。秋の実ものや、グリーンの葉ものと合わせると、あざやかな色がほどよくなじみます。
暦の会では、その時々にいちばん良い状態の花材を、上旬・中旬・下旬いずれかのタイミングでお届けしています。季節ごとに出会う花を、暮らしの中で気軽に楽しんでいただけたらうれしいです。
暦の会について詳しくはこちら → https://fleur-azusa-fstyle.com/koyomi/

